このタイプの犬は「分離不安」ともいい、
飼い主と離ればなれになることに強い不安とストレスを感じます。
この吠えをなくすためには飼い主への依存からの脱却を目指す必要があります。
犬は頭がいいので飼い主の外出を様々なことと関連させて学習しています。
それはたいていの場合飼い主の外出時の決まった動作、
車のキーをとる 仕事カバンを持つ コートを羽織る
などです。 これらの行動と飼い主の外出との関連性に気づいた犬は
その行動がスイッチとなり分離不安の症状が発動します。
まずはこれらの刺激に犬を慣れさせることが大切です。
家にいるときでも定期的にキーを鳴らしたり、カバンを持って見せたり、
コートを脱いだり着たりします。
これらの行動が必ずしも飼い主の外出に繋がらないことを教えるのです。
外出時は飼い主の不在以外のことに犬の意識が行く工夫をします。
その犬の一番好きなオモチャ、
あるいは一番喜ぶ好物を外出時だけ与えるようにして
意識をそちらに持って行ってもいいと思います。
外出の前後にもポイントがあります。
外出する20分前から犬を完全に無視するようにし、
外出時は 犬に謝ったりせずに黙って出かけるようにしてください。
犬にとっての感情の落差を小さくする工夫です。
同じように帰宅時も淡々と入室して犬にただいまの挨拶をするのはしばらくたってからにします。 犬が落ち着いたら、無視した分だけ他の時間をつかって犬に接してあげましょう。
飼い犬がこのタイプの場合、飼い主が無意識的に
大げさな別れの挨拶で犬の不安を煽り、
帰宅時のドラマチックな再会を演出しています。
無意味な犬の感情の起伏を作っているのは多くの場合飼い主側なんですね。
そのことに気づくことができれば
上記の対応がうまくできるようになると思います。


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