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タイトルを書いていて脳内再生されたんですが 笑
しばらくまえにディズニー映画の
「アナと雪の女王」が流行りました。
ありの~ままで~♪
というサビが印象的な主題歌「Let it Go」は
ちょっとした社会現象になりましたよね。


犬の擬人化は良くない

さて。今回なにが言いたいのかというと
犬を擬人化するのは危険ですよ ということ。

こんにち、
まわりを見回すと犬を人間の子供のように扱っている飼い主さんが
とても多いのが気になります。

犬の毛をピンクに染めて 服を着せてネックレスを付けています。
ベビーカーのような車に乗せて
犬を歩かせずに散歩をしている人もいます。
「この子は自分のことを人間って思っているから
犬とは仲良くできないの」
というのもよく聞きます。

レストランに犬を抱いたまま入店しようとして
この子は吠えないし迷惑はかけない
などと言ったという話も聞いたことがあります。

そんなに目くじらを立てることではないという方もいると思いますが
こういう風潮に対して僕の意見を言っていきたいと思います。


人は共通点を重視する

前提として犬は犬。

小さな人ではないということ。 

しかし犬を擬人化してかわいがっている人は多いです。
人は相手との
共通点が多いほど親近感を感じる
という性質を持っています。

地元が同じだ、大学が同じだ、趣味が同じだ、好きなアーティストが同じだ、、、
そういう人は同じ価値観を持っていると思って安心しますよね。

逆に相手と相違点があると警戒します。

主義・主張が異なっていたり、肌の色が違っていたり、異なる宗教観を持っていたり。
そういう人を無条件で受け入れるのは あなたもちょっと抵抗があるんじゃないでしょうか?

類は友を呼ぶと言うように共通点が多い者同士で集まる。
その一方で 主義・主張が異なる人を中傷したり肌の色が異なる人を迫害したり
異教徒同士で殺しあったりするわけです。

「自分とは異なる。分かり合えないはずだ」

という心理が働くんですね。
なんでこの話をしているかというと この

「共通点があると親近感を感じるが、相違点があると警戒する」

という人間の性質が 犬本来の姿を歪めてしまっているからです。

意識しなければ擬人化するのが普通

犬は犬です。
人間ではありません。
犬は人間とは明らかに異なる生き物です。
でもそうすると困ったことが起こります。
異なる生物種は異なる価値観をもっている。
つまり人と犬では絶対に分かり合えない、
ということになってしまいます。

人はそのことを認めたくないんです。

なぜなら人は彼らを愛しているからです。
人は犬を愛している。
だから自分と彼らは遠い存在だなんて認めたくないんです。
それを認めてしまったら終わりです。
だって決して分かり合えないブラックボックスのような存在になってしまう。
いつもそばにいるけど、わけのわからない生き物。
誰だって自分のうちのかわいいワンちゃんが
分かり合えない謎の存在だなんて思いたくない。
心から分かり合える存在であってほしいと願ってる。

「犬」という事実と
「分かり合いたい・愛すべき存在だと思いたい」
という認識にギャップがある。
そこで人はこういう発想に走ってしまう。

この子は人と同じなんだ。 

見た目こそ人と違えど、
価値観や感性について
人のそれと同じものを持っていることにしてしまうんです。
無意識に。

そうすれば先ほどのギャップが埋まります。
この子は人と同じ感性を持っていて
人と同じ価値観で物事を考えているんだ。
まるでディズニーなどのアニメのキャラクターのように。
善悪や道徳観を持ったものにしてしまう。

そうやって自分を納得させることができれば
犬を文字通りわが子のように愛することができます。
犬を愛するために犬についての価値観を歪める。
こうやって醸成された犬の擬人化という考えは 今もどんどん蔓延しています。

犬嫌いは犬好きが作る

でもそれでいいのでしょうか? 

何回も言いますが犬は人と全く違う生き物です。

犬を愛するために無理やり歪められた価値観は
皮肉にも犬に多くの不利益をもたらします。

最初に挙げたケースで言えば
被毛をピンクに染めネックレスを付けるのは 犬本人が望んでいるでしょうか?
喜ぶでしょうか?
(飼い主が喜ぶのを見て、犬がうれしいと感じることはあるでしょうが)

染毛剤には多少なりとも毒性や発がん性を持つものがあります。
ネックレスは首輪と違って毛が絡んだり、
装飾に鋭利な部品があったり
何かに引っかかった時に首に食い込んだりと
安全面が考慮されているかは甚だ疑問です。

犬を連れて飲食店に入店しようとするのは
さまざまな問題の提起になります。

犬がいくら大人しいと言っても周りから見れば 非常識だ、
毛が舞って不衛生だなどの意見はあるでしょう。
あるいはそもそも動物が苦手だったり
アレルギーを持つ人がいることも忘れるべきではないでしょう。
愛犬家がマナーを守らなければ犬に対する世間の印象は悪くなり
犬の社会的地位を低下させることになります。

犬嫌いは犬好きが作るということを
覚えておいてほしいと思います。

 

善悪の基準は?

犬にとっての正しい散歩や 

犬同士の自然な触れ合いの機会が失われていることも
長い目で見れば犬にとっての不利益といえるかもしれません。
それらは運動だったり社会性を育んだり 大切な役割があります。
でも実はそんなことは今回たいしたことではありません。

犬を擬人化する危険性に関して僕が声高に言いたいのは
犬に罰を与えることが正当化されてしまう
ということです。

どういうことかというと実は
犬は「いいこと」と
「悪いこと」を理解することができません。

え?と思うかもしれませんがそうなんです。
善と悪の区別ができないんです。
善悪を心得ているように見えるのは
物事の前後の関連性を見極めて学習しているだけなんです。
(興味のある方は以前紹介した古典的条件付けを読んでみてください)

これをしたら怒られる、これをしたら褒められる。
彼らの中ではそれ以上でも以下でもありません。
犬の脳は善悪や道徳の概念を理解できるようにはなっていません。

犬にできるのは「安全」と「危険」の判断だけです。

こうしていればご主人の機嫌もよくて安全。
これをしたらご主人の逆鱗に触れて危険。
犬は比較的単純な関連付けでしか学習していないんですね。
ここで問題なのは
犬が何か問題を起こした時に
善悪の概念を持っていると思われていると
「体罰を与えてもいい」となってしまうことです。
善悪の概念と罰は密接に関わっています。

例えば日本では人を殺すと刑務所に入れられ、
最悪死刑になります。
罰が与えられるんですね。

死刑制度の是非は置いておいて
罰が与えられることに疑問を感じることはないですよね?
それは前提として人を殺すことは悪いことだという共通認識があるからです。
悪いこととわかっていてやっているわけだから
罰せられて当然です。

この「悪いこととわかっているんだから
それをやった時には罰が与えられて当然だ」
という考えが犬に当てはめられてしまう。

この子はわかっているはずなのにわざとやった、
とか 悪いと思っているはずなのになんで学習しないんだ、
などと
とんでもない解釈のもと
彼らに罰を与えることが正当化する。
本来与えることができないはずの体罰が加えられ続ける。。。

これではいけないわけですね。
本来犬は善悪の区別ができないのだから やってはいけないことだ、
という発想はないんです。

犬がある行動をしたからといって罰を与えるのではなく
その行動ではなくではなく違う行動をとってほしいと教えるべきです。

犬と人間は違う進化を遂げた全く別の生物種です。
体の構造も、脳の仕組みも異なります。
しかし人は犬を愛そうとするあまり
本来の犬の姿を歪めながら過ごしています。

しかし犬を愛するために彼らの姿を捻じ曲げる必要はあるんでしょうか。
別の生物種として彼らを愛することはできないんでしょうか。

少なくとも彼ら犬は人のことを
目の前にいるご主人は犬だろうか。人間だろうか
なんて考えてはいません。

そもそも犬とか人とかそういう概念すら彼らにはないでしょう。

でもだからといって彼らの我々に対する愛情は偽物ですか?
そんなことはないですよね。
彼らは本気で私たちのことを愛してくれています。
我々も彼らを見習うべきです。
そう思いませんか?
僕は日ごろから強くそう思っています。

彼らがありのままの私たちを愛してくれるように
私たちもありのままの彼らを愛するべきです。
変に擬人化せず、彼らを犬として愛する。
その勇気があれば犬という生物種を
本当の意味で知ることができるようになります。
彼らの体の構造は人のそれと全く違います。
体に負担をかけない抱き方や
必要とする運動や食物など。

他の犬との関わりでしか学べないことの重要性。
そうしたことをぜひ知っていただきたいと思うし
僕もこうして発信していきたいと思います。

あなたは犬をありのままに愛せますか??

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こんにちは。リョウです。 犬のしつけインストラクターです。 ペットショップ店長の経験もあり、ペット業界でたくさんのワンちゃんやその家族とお話してきました。 その知識や経験をもとに、犬の飼い方やより良い関係づくりに 関わる情報を発信していきたいと思います。 愛犬との絆をより強くするために正しい知識を身につけることが大切だと思っています。動物好きなかたはよろしくお願いしますね!